「クリック」アクティビティについてご紹介します。アクティビティの概要と使用例を参考に使い方をご説明します。
1.アクティビティのプログラム名
RCA.Activities.Browser.Click
2.説明
Studio バージョン ~2.1.0.0
クイックアクセス: 「ツールボックス」 > 「ブラウザ」 > 「クリック」
Studio バージョン 2.1.1.1(RCA.Activities.Browser バージョン 2.1.0.1)~
クイックアクセス: 「ツールボックス」 > 「ブラウザ」 > 「クリック(B)」
※コボットStudio/Agent2.1.1.1リリース時のアクティビティ(RCA.Activities.Browser バージョン 2.1.0.1)から、アクティビティ名の後ろに(B)が付きました。アクティビティのバージョンを更新する方法は「アクティビティの追加・削除方法(2.1.0.0~)」をご参照ください。
指定したUI要素をクリックします。
ブラウザを開くアクティビティ内で使用します
※動作を確認したコボットStudioのバージョン:2.0.1.3、2.0.1.6
※バージョンによって文言などが一部異なる場合がございます
3.プロパティ
プロパティ項目 | プロパティ名 | 入力欄 | 説明 |
---|---|---|---|
その他 | パブリック | チェック項目 | ログにアクティビティ内の変数と引数がログファイルに書き込まれ、Centerにプッシュされる。(詳細は「プロパティ項目「パブリック」について」を参照) |
表示名 | 任意の文字列 | デザイナーパネルのアクティビティ名に反映される。 | |
一般 | エラー時に続行 | 値を入力(Boolean型) | エラー時に後続の処理に進む |
タイムアウト | 値を入力(Int32型) | エラーになる前に指定した時間待機 | |
入力 | クリックタイプ | ドロップダウン選択 | クリックの種類を選択 |
セレクタを編集 | 値を入力(String型) | 対象要素を指定でクリックしたUIボタンの詳細が反映されます | |
マウスボタン | ドロップダウン選択 | マウスボタンの種類を選択 | |
表示されるまで待機 | チェック項目(Int32型) | 指定したUIボタンが表示されるまで待機します |
「クリック」アクティビティの「入力>クリックタイプ」プロパティには4つ選択肢が用意されています。
「クリックタイプ」プロパティ | 内容 |
CLICK_SINGLE | シングルクリック(1回クリック) |
CLICK_DOUBLE | ダブルクリック(2回素早くクリック) |
CLICK_DOWN | マウスのボタンをクリックしたままの状態 |
CLICK_UP | クリックしたままのマウスのボタンを離す |
4. 使い方
「クリック」アクティビティの使用例を参考に説明します。Chromeの拡張機能設定を完了している必要がございます。こちらの記事で予め設定をお願いいたします。
【例】Chromeで対象のURLのページを開き、「デモ①」をクリックする
まず「ブラウザ>ブラウザを開く」アクティビティをデザイナーパネルにドラッグ&ドロップで配置します。
今回はChromeで特定のURLを開いて操作をしたいので、「入力>URL」プロパティに開きたいページのURL「"http・・・"」、「入力>ブラウザタイプ」プロパティで「Chrome」を選択します。また、ページが遷移したことを後で確認したいので、「一般>完了または障害が発生した場合にブラウザを終了」プロパティのチェックを外しておきます。
次に「ブラウザ>クリック」アクティビティをデザイナーパネルにドラッグ&ドロップで配置します。
「クリック」アクティビティ内の「要素を指定」から画面を進め、対象サイトのクリックさせたい要素を選択します。要素の選択方法は「セレクタの取得方法」をご覧ください。今回は対象のサイト内にある「デモ①」をクリックしたいので、「デモ①」の部分の要素を指定します。
デモ①の要素を「マウスの左側のボタンで1回クリック」したいので、「入力>クリックタイプ」プロパティを「CLICK_SINIGLE」に指定、「入力>マウスボタン」プロパティを「MOUSE_LEFT」に指定します。これら2つのプロパティは、デザイナーパネル上でも指定可能です。
指定が完了したら、「ホーム > スタート」をクリック、または、「F5キー」押下で実行します。実行するとChromeで指定のサイトが開いてから、デモ①を左クリックし、デモ①のページに切り替わります。
「入力>クリックタイプ」プロパティにて「CLICK_DOWN」と「CLICK_UP」の動作を確認したい場合は、「ブラウザを開く」アクティビティ→「クリック」アクティビティ(「クリックタイプ」プロパティに「CLICK_DOWN」を指定)→「待機」アクティビティで数秒待機→「クリック」アクティビティ(「クリックタイプ」プロパティに「CLICK_UP」を指定)などのようにすると、CLICK_DOWNでクリックしたままの状態が数秒続き、CLICK_UPでクリックを離す動作を確認できます。