データ型を別のデータ型に変換したい場合の関数です。よく使われる変換パターンをまとめました。
目次
1.文字列への変換
String型(文字列型)以外のデータ型から、文字列を扱う String型(文字列型)に変換する記述方法です。アクティビティのプロパティ値がString型だが、String型以外のデータ型の値を設定したい場合などに使用されます。例えば、メッセージボックスアクティビティの「入力 > テキストプロパティ」に 演算結果を表示したい場合などがあります。
データ型 | 記述方法 | 記述例と実行結果 | |
Int32型 | Int32型.ToString | 100.ToString | "100" |
(変数varはInt32型で 100 が代入されている) var.ToString | "100" | ||
Double型 | Double型.ToString | (変数varはDouble型で 3.14 が代入されている) var.ToString | "3.14" |
Boolean型 | Boolean型.ToString | True.ToString | "True" |
False.ToString | "False" | ||
(変数varはBoolean型で False が代入されている) var.ToString | "False" | ||
DateTime型 | DateTime型.ToString | (変数varはDateTime型で生成後何も代入せず初期値のままである) var.ToString | "0001/01/01 0:00:00" |
Object型 | Object型.ToString | (変数varはObject型で 100 が代入されている) var.ToString | "100" |
CType(Object型, System.String) | (変数varはObject型で 100 が代入されている) CType(var, System.String) | "100" |
2.数値への変換
数値を扱う型以外のデータ型から、数値を扱う型に変換する記述方法です。計算を行う場合などに使用します。数値以外の値が代入されている変数を数値を扱う型へ変換した場合、エラーになります。例えば「Int32.Parse("100")」や「Int32.Parse("a")」を実行すると、入力文字列の形式が正しくないという FormatException がスローされます。
変換パターン | 記述方法 | 記述例と実行結果 | |
String型 ⇒ Int32型 | Int32.Parse(String型) | Int32.Parse("100") | 100 |
String型 ⇒ Double型 | Double.Parse(String型) | Double.Parse("3.14") | 3.14 |
Object型 ⇒ Int32型 | CType(Object型, System.Int32) | (変数varはObject型で 100 が代入されている) CType(var, System.Int32) | 100 |
Object型 ⇒ Double型 | CType(Object型, System.Double) | (変数varはObject型で 3.14 が代入されている) CType(var, System.Double) | 3.14 |
3.その他の型への変換
文字列を扱う型・数値を扱う型以外のデータ型へ変換する場合の記述方法です。
変換パターン | 記述方法 | 記述例と実行結果 | |
String型 ⇒ Boolean型 | Boolean.Parse(String型) | Boolean.Parse("True") | True |
String型 ⇒ DateTime型 | DateTime.Parse(String型) | DateTime.Parse("2020/9/1") | 2020/09/01 0:00:00 |
Object型 ⇒ Boolean型 | CType(Object型変数, System.Boolean) | (変数varはObject型で True が代入されている) CType(var, System.Boolean) | True |
Object型 ⇒ DateTime型 | CType(Object型変数, System.DateTime) | (変数varはObject型で "2020/9/1 1:1:1" が代入されている) CType(var, System.DateTime) | 2020/09/01 1:01:01 |