Internet Explorerの「Javascriptを挿入」アクティビティについてご紹介します。アクティビティの概要と使用例を参考に使い方をご説明します。
1.アクティビティのプログラム名
RCA.Activities.IE.InjectJs
2.説明
Studio バージョン ~2.1.0.0
クイックアクセス: 「ツールボックス」 > 「Internet Explorer」 > 「Javascriptを挿入」
Studio バージョン 2.1.1.1(RCA.Activities.IE バージョン 2.1.0.1)~
クイックアクセス: 「ツールボックス」 > 「Internet Explorer」 > 「Javascriptを挿入(IE)」
※コボットStudio/Agent2.1.1.1リリース時のアクティビティ(RCA.Activities.IE バージョン 2.1.0.1)から、アクティビティ名の後ろに(IE)が付きました。アクティビティのバージョンを更新する方法は「アクティビティの追加・削除方法(2.1.0.0~)」をご参照ください。
対象のページに対して、指定したJavascriptを実行します。
「IE>ブラウザを開く(IE)」「IE>ブラウザにアタッチ(IE)」アクティビティ内で使用します。
※動作を確認したコボットStudioのバージョン:2.0.2.0
※バージョンによって文言などが一部異なる場合がございます
3.プロパティ
プロパティ項目 | プロパティ名 | 入力欄 | 説明 |
---|---|---|---|
その他 | パブリック | チェック項目 | ログにアクティビティ内の変数と引数がログファイルに書き込まれ、Centerにプッシュされる。(詳細は「プロパティ項目「パブリック」について」を参照) |
表示名 | 任意の文字列 | デザイナーパネルのアクティビティ名に反映される。 | |
一般 | エラー時に続行 | 値を入力(Boolean型) | エラー時に後続の処理に進む |
出力 | JS出力 | 値を入力(String型) | Javascriptの結果を取得する |
入力 | JSコード | 値を入力(String型) | 実行したいJavascriptファイル名を指定する |
JSパラメータ | 値を入力(Dictionary<string,argument>型) | Javascriptに渡すパラメータを設定する |
4.使い方
「Javascriptを挿入」アクティビティの使用例を参考に説明します。
【例】InternetExplorer(IE)で任意のページを開いている状態 で、入力フィールドにJavascriptで文字入力を行う
「ブラウザを開く(Internet Explorer)」アクティビティで既に開きたいページを設定しておきます。
今回は、下の画像の「名前」欄に"kobot tarou"を入力するJavascriptを実行するワークフローを作成します。
「ブラウザを開く(Internet Explorer)」アクティビティで既に開きたいページいる状態で、
「Javascriptを挿入」アクティビティを「ブラウザを開く」アクティビティ内にドラッグアンドドロップで配置します。
次に、下の画像の赤で囲んだ部分をクリックし、実行したいJavascriptを記載したファイルを指定します。
スクリプトファイルの中身は下の画像のようになっています。
設定を行うと、ワークフローは下の画像のようになります。
「ホーム>スタート」ボタンや「F5」キーにてワークフローを実行すると、指定した入力フィールドに文字が入力されます。
【例】入力する文字をスクリプトファイルではなくkobot側で設定する
「Javascriptを挿入」アクティビティの「パラメータを編集」、またはプロパティ「JSパラメータ」を用いることで、入力する文字をkobot上で設定することが出来ます。
使用するスクリプトファイルは、以下のものになります。スクリプトに記載されている"data"の値を、kobot側で設定します。
※「function利用時の注意点」もご確認お願いします
kobot上で、下の画像に記載しているように「パラメータを編集」またはプロパティ「JSパラメータ」横の"…"をクリックします。
パラメータ入力の画面がでてくるので、新規に"data"を作成し、値に"kobot tarou"を入力します。
「ホーム>スタート」ボタンや「F5」キーにてワークフローを実行すると、指定した入力フィールドにパラメータで指定した"kobot tarou"が入力されます。
【例】JS出力を用いて、スクリプトからの戻り値を取得する
プロパティ「JS出力」を用いることで、スクリプトからの戻り値を取得することが出来ます。
使用するスクリプトファイルは、以下のものになります。
※「function利用時の注意点」もご確認お願いします
kobot上で、下の画像に記載しているようにプロパティ「JS出力」をにString型の変数resultを設定します。
resultに値が入っていることを確認するために、メッセージボックスを設置します。
「ホーム>スタート」ボタンや「F5」キーにてワークフローを実行すると、指定した入力フィールドに文字が入力された後で"OK"のメッセージが画面に表示されます。
5.function利用時の注意点
Javascriptで関数(function)を使用する場合の注意点があります。
- 「Intrnet Explorer」 > 「Javascriptを挿入(IE)」アクティビティ
- 「ブラウザ」 > 「Javascriptを挿入(B)」アクティビティ
上記2つのアクティビティではJavascriptの記述方法が異なります。
この記事で説明している「Javascriptを挿入(IE)」の場合はfunctionの定義の外側に「return」の記載は不要ですが、「Javascriptを挿入(B)」の場合はfunctionの定義の外側に「return」の記述を行なう必要があります。
「Javascript(IE)」の場合
・・・
}
「Javascript(B)」の場合
・・・
}
return a();