「FTPスコープ」アクティビティのご紹介をします。
1.アクティビティのプログラム名
RCA.Activities.FTP.WithFTPSession
2.説明
Studio バージョン 2.0.2.0まで
クイックアクセス: 「ツールボックス」 > 「FTP」 > 「FTPスコープ」
Studio バージョン 2.0.3.0から
クイックアクセス: 「ツールボックス」 > 「FTP」 > 「FTPスコープ」
このアクティビティは、FTPサーバーに接続し、その中で複数のアクションを実行するコンテナを提供します。さらに、このアクティビティは、接続の詳細を指定して検証することで、FTPセッションを確立するのに役立ちます。 まず、このアクティビティでセッションを確立してから、FTPの他のアクションを実行する必要があります。
※動作を確認したコボットStudioのバージョン:2.1.1.2
※バージョンによって文言などが一部異なる場合がございます
3.プロパティ
プロパティ項目 | プロパティ名 | 入力欄 | 説明 |
---|---|---|---|
サーバ | ポート | 値を入力(Int32型) | 接続するFTPサーバのポートを設定する。 |
ホスト | 値を入力(String型) | FTPサーバのIP、またはアドレスを設定する。 | |
セキュリティ | FTPSモード | ドロップダウン選択 | FTPセッションのFTPSモードをNone、Explicit(明示的)、Implicit(暗示的)の3つから選択する。 |
SFTPを使用する | チェック項目 | SFTPを使用する場合にチェックを入れる。 | |
SSLプロトコル | ドロップダウン選択 | FTPセッションのSSLプロトコルを設定する。選択肢は「TLS1.0」、「Default」、「TLS1.1」、「TLS1.2」。 | |
クライアント証明書パス | 値を入力(String型) | 証明書ファイルが格納されているパスを設定する。 | |
クライアント証明書パスワード | 値を入力(String型) | 証明書ファイルのパスワードを設定する。 | |
すべての証明書を受け入れる | チェック項目 | チェックを入れた場合、FTPセッションに必要なすべての証明書を自動承認する。 | |
その他 | ContinueOnError | 値を入力(Boolean型) | エラー時に後続の処理に進む。 |
パブリック | チェック項目 | ログにアクティビティ内の変数と引数がログファイルに書き込まれ、Centerにプッシュされる。(詳細は「プロパティ項目「パブリック」について」を参照) | |
表示名 | 任意の文字列 | デザイナーパネルのアクティビティ名に反映される。 | |
資格情報 | パスワード | 値を入力(String型) | FTPサーバへのログインに使用するパスワードを設定する。 |
ユーザー名 | 値を入力(String型) | FTPサーバへのログインに使用するユーザーを設定する。 | |
匿名ログインを利用する | チェック項目 | FTPサーバが匿名ログインを許可する場合に使用できる。許可しない(チェックを入れない)場合、匿名ログインでのログインができない。 |
4.使い方
「FTPスコープ」アクティビティの実際の使用例を元に説明します。
【例】任意のFTPサーバーに接続する。
今回は以下のような情報でFTPサーバーに設定する想定でご説明します。
接続するFTPサーバーのポート | 21 |
接続するFTPサーバーのホスト | localhost |
接続するユーザーのユーザー名 | ftp |
接続するユーザーのパスワード | ftp_p@ss |
接続方法 | 匿名接続(SSL認証なし) |
「FTP」 > 「FTPスコープ」アクティビティをドラッグ&ドロップでデザイナーパネルに配置します。
次にプロパティを設定します。今回の場合は以下のように設定します。
プロパティ名 | 設定値 | |
サーバ | ポート | 21 |
ホスト | "localhost" | |
資格情報 | パスワード※ | "ftp_p@ss" |
ユーザー名 | "ftp" | |
匿名ログインを使用する | チェック |
※値をString型変数に格納してプロパティには変数を設定することをお勧めします。
※SSL接続を使用の場合は適宜「セキュリティ」プロパティをご自身の環境に合わせて設定の上ご利用ください。
保存して「ホーム > スタート」をクリック、または、「F5キー」押下で実行してみましょう。各プロパティの設定に間違えがなければエラーが出ることなく実行終了します。