「条件分岐」アクティビティについてご紹介します。アクティビティの概要と使用例を参考に使い方をご説明します。
1.アクティビティのプログラム名
System.Activities.Statements.If
2.説明
Studio バージョン ~2.0.2.0
クイックアクセス: 「ツールボックス」 > 「コントロールフロー」 > 「条件分岐」
Studio バージョン 2.0.3.0~
クイックアクセス: 「ツールボックス」 > 「システム」 > 「コントロールフロー」 > 「条件分岐」
ワークフローの中で特定の条件で処理を分岐させたい時に使用します。
※動作を確認したコボットStudioのバージョン:2.0.1.8
※バージョンによって文言などが一部異なる場合がございます
3.プロパティ
プロパティ項目 | プロパティ名 | 入力欄 | 説明 |
---|---|---|---|
その他 | パブリック | チェック項目 | ログにアクティビティ内の変数と引数がログファイルに書き込まれ、Centerにプッシュされる。(詳細は「プロパティ項目「パブリック」について」を参照) |
条件 | 値を入力(Boolean型) | 処理を分岐させたい条件を記載する (VBの式を入力する) | |
表示名 | 値を入力(String型) | デザイナーパネルのアクティビティ名に反映される。 |
4.使い方
アクティビティパネルから「条件分岐」アクティビティを配置します。
下図において、それぞれのフィールドに以下の設定を行います。
①Condition(条件):処理を分岐させたい条件式を記載します
②Then:条件がTrueの時に行うアクティビティを配置します
③Else:条件がFalseの時に行うアクティビティを配置します
【例】日本の首都を聞くダイアログを表示し、入力した答えが”東京”かどうかでメッセージボックスの文面を変えて出力する
「条件分岐」の上側に「入力ダイアログ」アクティビティを配置します。
入力ダイアログの「入力>タイトル」プロパティに「"日本の首都は?"」と入力し、「出力>結果」プロパティにはObject型の変数answerを設定します。
変数の設定方法については、「変数の作成」をご参照ください。
「条件分岐」アクティビティのConditionに「answer.ToString = "東京"」を設定します。(「"東京" = answer.ToString」でも同じ意味合いです。)
Thenのフィールドに「メッセージボックス」を設置し、表示する文面として「入力>テキスト」プロパティに「"正解"」を設定し、「入力>ボタン」プロパティに「Ok」を設定します。
Elseのフィールドにも「メッセージボックス」を設置し、表示する文面として「入力>テキスト」プロパティに「"不正解"」を設定し、「入力>ボタン」プロパティに「Ok」を設定します。
全ての設定を終えると、以下のようになります。
実行すると、最初に以下のダイアログが出現します。
「東京」を入力して「OK」ボタンを押下すると、「正解」のメッセージが表示されます。
一方で、「東京」以外の値を入力してボタンを押下すると、「不正解」のメッセージが表示されます。