「表示中のテキストを取得」アクティビティのご紹介をします。
1.アクティビティのプログラム名
RCA.Activities.Windows.GetVisibleText
2.説明
Studio バージョン 2.0.5.0/2.1.0.0から
クイックアクセス: 「ツールボックス」 > 「ウィンドウアプリケーション」 > 「表示中のテキストを取得」
ウィンドウ要素からテキストの値と情報を抽出します。
コボットStudio上部から選択できる「スクリーンスクレイピング」で「スクレイピング方法」を「Native」にした際、当アクティビティがデザイナーパネル上に自動生成されます。
※コボットStudio2.0.5.0/2.1.0.0から追加されたアクティビティです。
※動作を確認したコボットStudioのバージョン:2.1.1.2
※バージョンによって文言などが一部異なる場合がございます
3.プロパティ
プロパティ項目 | プロパティ名 | 入力欄 | 説明 |
---|---|---|---|
オプション | From | 値を入力(UIElement型) | セレクタ文字列を持つ要素を検索する際に、UiElement変数をルートにする。 (設定されていない場合は、デスクトップのルートから探す) |
オートメーションベース | ドロップダウン選択 | UI自動化ライブラリのバージョンを指定する。 | |
使用ウィンドウ | 値を入力(WindowApp型) | 「ウィンドウを開く」や「ウィンドウにアタッチ」からの出力変数を使用して、アクティビティの対象ウィンドウを設定する。 | |
要素 | 値を入力(AutomationElement型) | セレクタ文字列の代わりに、入力としてAutomationElement型の変数を使用する。 | |
その他 | パブリック | チェック項目 | ログにアクティビティ内の変数と引数がログファイルに書き込まれ、Centerにプッシュされる。(詳細は「プロパティ項目「パブリック」について」を参照) |
表示名 | 任意の文字列 | デザイナーパネルのアクティビティ名に反映される。 | |
一般 | エラー時に続行 | 値を入力(Boolean型) | エラー時に後続の処理に進む。 |
タイムアウト | 値を入力(Int32型) | エラーになる前に指定した時間(ミリ秒)待機する。 | |
実行後の待機時間 | 値を入力(Int32型) | 取得した後に指定した時間(ミリ秒)待機する。 | |
実行前の待機時間 | 値を入力(Int32型) | 取得する前に指定した時間(ミリ秒)待機する。 | |
出力 | テキスト | 値を入力(String[]型) | 指定のUI要素から抽出された文字列を格納する変数を設定する。 |
テキスト情報 | 値を入力(TextListInfo型) | テキストの情報を格納する変数を設定する。 | |
待機 | 消えるまで待機 | チェック項目 | UIが消えるまで待機する。 |
無効になるまで待機 | チェック項目 | UIが無効になるまで待機する。 | |
有効になるまで待機 | チェック項目 | UIが有効になるまで待機する。 | |
入力 | セレクタ | 値を入力(String型) | 対象要素を指定でクリックしたUI要素の詳細が反映される。 |
4.使い方
「表示中のテキストを取得」アクティビティの実際の使用例を元に説明します。
【例】コントロールパネルを開き表示されているテキストを取得してメッセージボックスに表示する。
「ウィンドウアプリケーション」 > 「ショートカットキーを送信」アクティビティをドラッグ&ドロップで配置します。
配置したら「その他」プロパティを以下のように設定します。
- 「Windowキー」:チェック
- 「キー」:PAUSE
「ウィンドウアプリケーション」 > 「クリック」アクティビティをドラッグ&ドロップで配置します。
配置したら「要素を指定」から画面を進め、クリックしたい要素を選択します。要素の選択方法について詳しくは「セレクタの取得方法」をご参照ください。
「ウィンドウアプリケーション」 > 「表示中のテキストを取得」アクティビティを配置します。
配置したら「要素を指定」から画面を進め、対象の要素を指定します。
次にプロパティを設定します。「出力」> 「テキスト」プロパティにString[]型変数を設定します。(今回は「TextData」としています)変数の作成方法について詳しくは「変数の作成」をご参照ください。
次に「システム」 > 「コントロールフロー」 > 「繰り返し(コレクションの各要素)」アクティビティをドラッグ&ドロップでデザイナーパネルに配置します。
配置したら「その他」 > 「TypeArgument」を「String」に設定します。また、「入力」 > 「値」プロパティに先ほど設定したString[]型変数を設定します。(今回は「TextData」を設定します)
次に「システム」 > 「オリジナル」 > 「1行を書き込む」アクティビティを「繰り返し」アクティビティ内に配置します。
配置したら「その他」 > 「テキスト」プロパティに「item」を設定します。
「ホーム」 > 「スタート」をクリック、または、「F5キー」押下で実行します。実行するとコントロールパネルのシステム画面を開いた後、コントロールパネルホームに遷移し、抽出したテキストが出力パネル上に表示されます。