「Exchangeメールを送信」アクティビティのご紹介をします。
1.アクティビティのプログラム名
RCA.Activities.Mail.SendExchangeMail
2.説明
Studio バージョン 2.0.2.0まで
クイックアクセス: 「ツールボックス」 > 「Exchange」 > 「Exchangeメールを送信」
Studio バージョン 2.0.3.0から
クイックアクセス: 「ツールボックス」 > 「メール」 > 「Exchange」 > 「Exchangeメールを送信」
Exchangeからメールを送信します。
※動作を確認したコボットStudioのバージョン:2.1.1.2
※バージョンによって文言などが一部異なる場合がございます
3.プロパティ
プロパティ項目 | プロパティ名 | 入力欄 | 説明 |
---|---|---|---|
オプション | HTML本文 | チェック項目 | メールメッセージの本文をHTML形式で記述した場合にチェックする。 HTML形式で記述しチェックをしない場合、HTMLタグも本文として扱われる。 |
コピーを保存 | チェック項目 | チェック有り:送信メールを送信済みフォルダに残す チェック無し:送信メールを送信済みフォルダに残さない | |
下書き | チェック項目 | チェックするとメールメッセージを送信せず、下書きに保存される。 | |
その他 | パブリック | チェック項目 | ログにアクティビティ内の変数と引数がログファイルに書き込まれ、Centerにプッシュされる。(詳細は「プロパティ項目「パブリック」について」を参照) |
表示名 | 任意の文字列 | デザイナーパネルのアクティビティ名に反映される。 | |
メール | 件名 | 値を入力(String型) | 送信するメールの件名を設定する。 |
本文 | 値を入力(String型) | 送信するメールの本文を設定する。 | |
ログオン | ドメイン | 値を入力(String型) | 接続用のActiveDirectoryのドメインを設定する。 |
パスワード | 値を入力(String型) | 使用するExchangeアカウントのパスワードを設定する。 | |
ユーザ | 値を入力(String型) | 使用するExchangeアカウントのユーザIDを設定する。 | |
一般 | タイムアウト | 値を入力(Int32型) | 処理を中断するまでの時間(ミリ秒)。設定した時間を過ぎると処理を停止し、エラーをスローする。設定しない場合は、既定値は 30000 ミリ秒 (30 秒) 。 |
受信者 | Bcc | 値を入力(String型) | メールメッセージの送信先を設定。ここに指定した送信先は、すべての受信先で非表示となる。「;」で区切ると、複数の送信先が設定可能。 |
Cc | 値を入力(String型) | メールメッセージの送信先を設定。メインでの送信先となる「宛先」以外にも送信したい場合に設定(参考に送信したい場合など)。「;」で区切ると、複数の送信先が設定可能。 | |
宛先 | 値を入力(String型) | メールメッセージの送信先を設定。「;」で区切ると、複数の送信先が設定可能。 | |
接続 | Exchangeバージョン | ドロップダウン選択 | 使用されるExchangeサーバーの最低バージョンを設定する。 |
サーバ | 値を入力(String型) | 使用するメールサーバーを設定する。※1 例:“https://outlook.office365.com/EWS/Exchange.asmx” | |
メール自動検出 | 値を入力(String型) | Exchangeサーバーのメールアドレスを使って、自動的にExchangeサーバーを検索する。※1 例:“http(s)://autodiscover.domain/EWS/Exchange.asmx” ※Exchangeサーバーで自動検出が有効になっている場合にのみ機能 | |
送信者 | 差出人 | 値を入力(String型) | 送信者のメールアドレスを設定する。 |
名前 | 値を入力(String型) | 送信者の表示名を設定する。※2 | |
添付ファイル | 添付ファイル | コレクション[Files] の値を入力(String型) | メールメッセージにファイルを添付する場合に設定。対象のファイルパスを設定する。「添付ファイルのコレクション」プロパティと両方に指定した場合、どちらもメールメッセージに添付される。 |
添付ファイルのコレクション | 値を入力(IEnumerable<String>型) | メールメッセージにファイルを添付する場合に設定。対象のファイルパスを設定する。「添付ファイル」プロパティと両方に指定した場合、どちらもメールメッセージに添付される。 | |
転送 | メール | 値を入力(MailMessage型) | メールメッセージを転送する場合に設定する。 |
※1 EWSについては、下記のURLを参考にしてください。
EWS マネージ API を使用して EWS サービス URL を設定する(Microsoft)
Exchange Web Services (EWS) in Exchange 2010(Microsoft)
※2 コボットStudio2.1.1.2時点:「名前」プロパティに値を入れても有効な動作をしていないことを確認しております。今後のバージョンで修正予定です。
4.使い方
「Exchangeスコープ」アクティビティ内に配置する場合は「Exchangeスコープ」で設定したログオンなどのプロパティ情報が継承されるため、当アクティビティでの設定は不要です。
今回は「Exchangeスコープ」アクティビティを使用せずに、「Exchangeメールを送信」アクティビティだけで送信する手順をご紹介します。
アクティビティ「メール > Exchangeメールを送信」を、ツールボックスからデザイナーパネルにドラッグ&ドロップで配置します。
プロパティを設定します。まずは、Exchangeで送信するために必要な以下の設定をプロパティに設定していきます。
- ログオン>パスワード:操作対象とするメールアドレスのパスワードを設定します
- ログオン>ユーザ:操作対象とするメールアドレスを設定します
- 接続>サーバ:Exchangeサーバーのアドレスを設定します
- その他接続に必要な設定
※「Exchangeスコープ」アクティビティ内の配置した場合はこれらのプロパティ設定不要です
今回は1つの宛先に2つのファイルを添付し送信します。「宛先」「件名」「本文」「差出人」を設定します。
①宛先 … アクティビティ内「宛先」に送信先を指定します。複数指定したい場合は「;」で区切ります。プロパティパネルの「受信者 > 宛先」でも指定できます。
②件名 … アクティビティ内「件名」にメールメッセージの件名を指定します。プロパティパネルの「メール > 件名」でも指定できます。
③本文 … アクティビティ内「本文」にメールメッセージの本文を指定します。プロパティパネルの「メール > 本文」でも指定できます。この本文をHTML形式で記述した場合、プロパティパネルの「オプション > 本文がHTML」にチェックを入れてください。
※本文を「"<p><span style="color:#FF0000;">画面キャプチャと文面</span>を添付します。</p>"」と指定した場合、「本文がHTML」プロパティの値により、本文は以下のように送信されます。
チェックあり … 「画面キャプチャと文面を添付します。」
チェックなし … 「<p><span style="color:#FF0000;">画面キャプチャと文面</span>を添付します。</p>」
④差出人 … プロパティパネルの「送信者 > 差出人」に送信元アカウントを指定します。
添付ファイルの指定です。今回は同じフォルダ内にある「アクティビティ配置_キャプチャ.png」「アクティビティ配置_文面.txt」を添付します。
アクティビティ内「ファイルを添付」をクリックします。
ファイルを添付するポップアップウィンドウが表示されます。「引数の作成」をクリックします。
「値」にファイルパスを指定します。添付したいファイルが同じフォルダにある場合、ファイル名のみで指定できます。値に「"アクティビティ配置_キャプチャ.png"」を設定します。※同じフォルダにないファイルを添付する場合、「"C:\kobot\アクティビティ配置_キャプチャ.png"」や「"..\アクティビティ配置_キャプチャ.png"」のように、ファイルの場所とファイル名を記述してください。
同じ手順で「"アクティビティ配置_文面.txt"」を設定します。
設定したファイルは「↑」「↓」で順序を入れ替えたり、「×」でFilesコレクションから削除できます。
「OK」ボタンをクリックします。
※プロパティパネルの「添付ファイル > 添付ファイルのコレクション」から指定したい場合は、「{"対象ファイルのパス", … }」と記述します。今回の場合だと「{"アクティビティ配置_キャプチャ.png","アクティビティ配置_文面.txt"}」と設定します。先ほどの「ファイルを添付」から設定した場合と同じ結果になります。「添付ファイル」「添付ファイルのコレクション」プロパティの両方に指定した場合、指定したファイルすべてが添付されます。
「ホーム > スタート」をクリック、または、「F5キー」押下で実行します。実行すると指定した設定でメールを送信します。
※今回の例では「コピーを保存」プロパティと「下書き」プロパティを利用していないため、「送信済みアイテム」にメールが保存されない状態で送信されます。