配列について紹介いたします。
1.配列とは
配列は、同じデータ型の値を複数格納することが出来る変数です。
違うデータ型の値を一つの配列にまとめることは出来ませんので、ご注意ください。
(参考)変数の場合、1つの変数に対して1つの値しか格納できません。
2.配列の使用例
<配列の作成>
コボットStudio2.1.1.2の画面で説明します。
1.変数パネルを表示します。
2.新しい変数を作成します(ここでは、arrTestを変数名に設定しています)。
3.変数の型として"Array of [T]"を選択します。
4.ポップアップが出てくるので、プルダウンをクリックします。
5.今回はStringを選択します。
6.変数の型にString[]と設定されたことを確認します。
以上の手順で、String型の配列が作成されます。
<配列に初期値を設定する>
変数パネルの既定値に {"値A","値B","値C","値D","値E"} のように値を設定することで、初期値として設定することが出来ます。
先ほど作成した変数arrTestの既定値として「{"aaa","bbb","ccc"}」を変数パネルに入力します。
<配列に設定した値を使用する>
上の例で配列に設定した値"aaa","bbb","ccc"は、それぞれarrTest(0),arrTest(1),arrTest(2)に入っています。
※配列は0から順番に数えていきます。ご注意ください。
括弧の中に数字を設定することで、対応する値を使用することができます。
「メッセージボックス」アクティビティに以下の値を設定します。
- "1番目:" + arrTest(0) + "/2番目:" + arrTest(1) + "/3番目:" + arrTest(2)
「ホーム > スタート」をクリック、または、「F5キー」押下で実行します。実行すると、次の画像のように配列に設定した値がメッセージに反映されます。
<配列の値を変更する>
「代入」アクティビティをメッセージボックスの上に設置します。
次の画像のように、代入アクティビティの左側には変更したい配列の場所を、右側に変更する値を設置します。
今回は左側に「arrTest(1)」、右側に「"ddd"」を設定します。
「ホーム > スタート」をクリック、または、「F5キー」押下で実行します。実行すると、2番目の値が"bbb"から"ddd"に変更されています。
3.配列を操作する関数
<IndexOf関数>
配列の規模が大きくなると、取得したい値自体は分かるのに配列の何番目にあるのかが分からなくなることがあります。IndexOf関数は、配列と値を設定することで、対応する番号(インデックス)を取得することが出来ます。
次のように、関数に値を設定します
- array.IndexOf(配列 , 値)
例えば、今回使用している配列arrTestから「ccc」という値に対応する番号(インデックス)を取得したい場合、以下のように設定します。
- array.IndexOf( arrTest , "ccc" )
次の画像のように、新たに「メッセージボックス」アクティビティを設置し、「テキスト」プロパティに次の値を設定すると、配列の何番目に「ccc」が格納されているのか画面上で確認できます。
※IndexOf関数で取得できる値はInt32型のため、メッセージボックスで表示させるためには「.ToString」をつけ、String型に変更する必要があります。
- array.IndexOf( arrTest, "ccc").ToString
ワークフローを実行すると、配列に格納されている値が表示されるので「OK」をクリックします。その後、「ccc」に対応する配列の番号「2」がメッセージとして画面に表示されます。