データテーブルを作成する「データテーブルをビルド」アクティビティについてです。
1. アクティビティのプログラム名
RCA.Activities.Core.BuildDataTable
2.説明
Studio バージョン 2.0.2.0まで
クイックアクセス: 「ツールボックス」 > 「データテーブル」 > 「データテーブルをビルド」
Studio バージョン 2.0.3.0から
クイックアクセス: 「ツールボックス」 > 「コア」 > 「データテーブル」 > 「データテーブルをビルド」
データテーブルを新規作成するアクティビティです。データテーブルを作成する方法はいくつかありますが、「作成したいデータテーブルに読み込み元がない」「空のデータテーブルを作成したい」「内容が固定のデータテーブルを作成したい」などの場合に適しているアクティビティです。
※動作を確認したコボットStudioのバージョン:2.2.0.4
※バージョンによって文言などが一部異なる場合がございます
3.プロパティ
プロパティ項目 | プロパティ名 | 入力欄 | 説明 |
---|---|---|---|
その他 | パブリック | チェック項目 | ログにアクティビティ内の変数と引数がログファイルに書き込まれ、Centerにプッシュされる。(詳細は「プロパティ項目「パブリック」について」を参照) |
表示名 | 任意の文字列 | デザイナーパネルのアクティビティ名に反映される。 | |
出力 | データテーブル | 値を入力(DataTable型) | 作成したデータテーブルが格納される。 |
4.使い方
アクティビティ「データテーブル > データテーブルをビルド」を、ツールボックスからデザイナーパネルにドラッグ&ドロップで配置します。
プロパティの「出力」にDataTable型の変数を設定します。変数の作成は、プロパティパネルからも可能です。出力の「データテーブル」入力欄をクリックで選択後、右クリックします。表示されたコンテキストメニューから「変数を作成」をクリックします。
※コンテキストメニューからではなく、ショートカットキー[Ctrl + K]でも変数の作成ができます。
「名前:」とポップアップ表示されます。変数名を入力後 Enterキーを押下するとプロパティに変数名が設定できます。
例として、ここから「ある日の為替レートの表」を作成していきます。今回は変数名を「rateTable」としています
プロパティの「データテーブル」から作成した変数は、DataTable型で作成されます。変数タブをクリックし、作成した変数の確認ができます。
デザイナーパネル上の「データテーブル…」ボタンをクリックします。
「データテーブルをビルド」ウインドウがポップアップで表示されます。
ヘッダー列の「+」で列を追加、「×」で列を削除、鉛筆マークでカラム情報の編集ができます。
データ行の「×」で行の削除ができます。
鉛筆マークから編集もできますが、今回は作り直しをします。まず初期設定されている列を削除します。
データテーブルを作成していきます。列の追加を行います。
下記のウィンドウが表示されます。
それぞれの項目の詳細です。
項目 | 説明 |
---|---|
列名 | 列の名前(カラム名)を入力します。 |
データタイプ | データの型を選択します。 |
Nullを許可 | 値の未設定(Null)を許容する場合はチェックします。 |
自動インクリメント | オートナンバー型にする場合はチェックします。行が追加されるたびに一つずつ増えた値が自動設定されます。データタイプがInt32の場合に選択できます。 |
デフォルト値 | デフォルトで設定する値を設定します。 |
ユニーク | 列のデータに重複を許可しない場合にチェックします。重複するデータが登録不可となります。 |
最大値 | 最大文字数を指定します。-1は無制限です。データタイプが文字列の場合に指定可能です。 |
列名とデータタイプを指定し、「OK」ボタンをクリックします。
「通貨(通貨単位)」の列が追加されました。
同じ手順で、「列名:取引レート(円)」「データタイプ:System.Double」の列を作成してみましょう。
データテーブルにデータを入力していきます。セルを編集するとデータの追加と変更が行えます。Tabキーでセルの入力を確定し、Enterキーで行の入力を確定します。Enterキー押下後は新しい行に移動します。入力が完了したら「OK」ボタンをクリックします。
データテーブルの作成が完了しました。データテーブル変数「rateTable」に作成した結果が反映されています。※データテーブルを出力し確認する場合は、「データテーブルを出力」で文字列に変換し「1行を書き込む」で出力パネルに表示したり、「行ごとに処理」でメッセージボックスに表示してください。
※コボットStudio2.0.1.7から鉛筆マークが追加され、カラム情報の編集が可能になりました。一部スクリーンショットに鉛筆マークが含まれていませんが、動作は同じです。