コボットStudioのセレクタの取得方法についてご紹介します。セレクタはブラウザ等を用いた処理を行う際に使用します。
※Javaのアクティビティで使用するセレクタについては、「セレクタの取得方法(Java)」をご参照ください。
※バージョンによって文言などが一部異なる場合がございます。
1. 説明
セレクタとは、ブラウザやアプリのボタンなどのユーザーインターフェース要素のことです。ブラウザやアプリ内でのクリックや文字入力などの操作時に使用します。
2. セレクタを使用するアクティビティ
セレクタを使用するアクティビティの一例をご紹介します。
アクティビティ名 | 内容 |
---|---|
クリック | 指定した要素をクリック |
文字入力 | 指定した要素に文字を入力 |
チェック | 指定した要素のチェックボックスにチェックを入れる |
アイテム選択 | 指定した要素を選択 |
要素が存在するまで待機 | 指定した要素が存在するまで待機 |
Web要素を取得 | 指定した要素を取得 |
ショートカットキーを送信 | 指定した要素でキー操作を行う |
※上記の一部のアクティビティはChrome動作、IE操作の記事で紹介しております。
※動作を確認したコボットStudioのバージョン:2.2.0.1
※バージョンによって文言などが一部異なる場合がございます
3. 使い方
セレクタの設定方法について、「クリック」アクティビティを使用してご説明します。
今回は「 ブラウザ 」のアクティビティを使用するため、事前準備として拡張機能の設定が必要です。詳細は「ブラウザ(Chrome)拡張機能の追加方法」、「ブラウザ(Edge)拡張機能の追加方法」、「ブラウザ(Firefox)拡張機能の追加方法」をご覧ください。アプリに対して実施する場合も、基本的な流れは同様です。
【 Native Browserのアクティビティについて 】
コボットStudio 2.1.1.1よりChromeやMicrosoft Edgeのバージョンを意識することなく利用できる「Native Browser」のアクティビティが追加されました。
そのため「Native Browser」のアクティビティを使用する場合、以下の手順は不要となります。
「コボットStudioにChromeのバージョンを追加する方法」
※「Native Browser」のアクティビティの詳細については「 「ブラウザ」と「Native Browser」の違い 」、「クリック(NB)」をご確認ください。
■「 ブラウザ > クリック(B) 」アクティビティでのセレクタ設定方法
①「要素を指定」をクリック
「クリック(B)」アクティビティをデザイナーパネル上にドラッグ&ドロップで追加し、「要素を指定」をクリックします。
②ポップアップ画面(インスペクタ)の「要素を指定」をクリック
表示された「インスペクタ」にある「要素を指定」をクリックします。
③指定したい要素をクリック
ブラウザ画面へ遷移し、指定したい要素にカーソルを合わせます。
※取得したい要素が赤枠で囲われている事を確認後、クリックしてください。
④ポップアップ画面(インスペクタ)の「OK」ボタンをクリック
要素を指定すると再び「インスペクタ」が表示され、指定した要素を確認することができます。セレクタを編集しない場合は、そのまま「OK」ボタンをクリックします。
■「 Internet Explorer > クリック(IE) 」アクティビティでのセレクタ設定方法
①「要素を指定」をクリック
「クリック(IE)」アクティビティをデザイナーパネル上にドラッグ&ドロップで追加し、「要素を指定」をクリックします。
②ポップアップ画面(インスペクタ)の「要素を指定」をクリック
表示された「インスペクタ」にある「要素を指定」をクリックします。
③ポップアップ画面(セレクタを編集)の「選択」をクリック
「セレクタを編集」が表示された後、左上の「選択」をクリックします。
選択:要素をクリックして選択します
選択(遅延):選択開始前に3秒待ちます
同期ツリー:ツリーを現在の要素に同期します
ハイライト:現在のセレクタにより影響を受ける要素をハイライトします
④指定したい要素をクリック
ブラウザ画面へ遷移し、指定したい要素にカーソルを合わせます。
※取得したい要素が赤枠で囲われている事を確認後、クリックしてください。
※要素の指定に少し時間がかかる場合は、「セレクタを編集」で「選択(遅延)」をクリックしてから要素を指定してください。
⑤ポップアップ画面(セレクタを編集)のOKをクリック
ブラウザ要素を指定すると「セレクタを編集」が表示され、指定した要素を確認することができます。セレクタを編集しない場合は、そのまま「OK」ボタンをクリックします。
⑥ポップアップ画面(インスペクタ)のOKをクリック
上記⑤で「OK」ボタンをクリックすると、別のポップアップ画面(インスペクタ)が表示され、指定した要素を確認することができます。セレクタを編集しない場合は、そのまま「OK」ボタンをクリックします。