データテーブルのデータを Excelファイルに追記する「範囲を追加」アクティビティについてです。
1. アクティビティのプログラム名
RCA.Activities.Excel.AppendRange
2. 説明
Studio バージョン ~2.0.2.0
クイックアクセス: 「ツールボックス」 > 「Excel」 > 「範囲を追加」
Studio バージョン 2.0.3.0~
クイックアクセス: 「ツールボックス」 > 「Excel」 > 「ClosedXML」 > 「範囲を追加」
データテーブルのデータを Excelファイルの最後に追記します。設定した Excelファイルが存在しない場合、新規に作成されます。シート名が存在しない場合、シートを新規に作成します。また指定した Excelファイルが使用中の場合、System.IO.IOException がスローされエラーとなります。このアクティビティは Excel がインストールされていない場合も使用できます。
※動作を確認したコボットStudioのバージョン:2.0.1.6
※バージョンによって文言などが一部異なる場合がございます
3. プロパティ
プロパティ項目 | プロパティ名 | 入力欄 | 説明 |
---|---|---|---|
その他 | パブリック | チェック項目 | ログにアクティビティ内の変数と引数がログファイルに書き込まれ、Centerにプッシュされる。(詳細は「プロパティ項目「パブリック」について」を参照) |
表示名 | 任意の文字列 | デザイナーパネルのアクティビティ名に反映される。 | |
入力 | シート名 | 値を入力(String型) | 追記するシート名を設定する。シート名が存在しない場合、シートが新規に作成される。 |
データテーブル | 値を入力 (DataTable型) | 追記したいデータ元となるデータテーブルを設定する。 | |
ワークブックパス | 値を入力(String型) | 追記したい Excelファイルのパスを設定する。相対パスの場合、プロジェクトフォルダーが基準となる。存在しない Excelファイルのパスを設定した場合、新規に作成される。 |
4.使い方
「範囲に書き込む」で書き出しを行った後の Excelファイル「取引レート.xlsx」に、ロシアとカナダの取引レートが記載されているデータテーブルを追加で書き込んでみましょう。事前にプロジェクトフォルダに「取引レート.xlsx」をコピーしてください。※作成した「取引レート.xlsx」に追記しても問題ない場合、プロジェクトフォルダにコピーせず、書き出しファイル指定時に作成した「取引レート.xlsx」を指定する事も可能です。
ロシアとカナダの取引レートを格納したデータテーブル「addRateData」を準備します。データテーブルの作成方法は「データテーブルをビルド」を参照してください。記事では以下のデータが格納されたデータテーブルを使用します。
Column1(String) | Comumn2(Double) |
ロシア ルーブル | 1.53 |
カナダ ドル | 79.21 |
アクティビティ「Excel > 範囲を追加」を、ツールボックスからデザイナーパネルにドラッグ&ドロップで配置します。
アクティビティ内のプロパティ「入力 > ワークブックパス」を設定します。今回は「Excelファイルを選択」ダイアログからファイルを選択していきます。プロパティの横にある「Excelファイルを選択」ダイアログ表示ボタンをクリックします。※ボックスにファイルパス「"取引レート.xlsx"」と直接記述し設定する事もできます。この場合「取引レート.xlsx」が存在する場合は追記され、存在しない場合は新規に作成されます。
Excelファイル「取引レート.xlsx」を選択し、「開く」ボタンをクリックします。
アクティビティ内のプロパティ「入力 > シート名」に「"取引レート"」を設定します。※プロパティパネルからも設定できます。
先ほど準備した「addRateData」を追記するデータテーブルとして指定します。アクティビティ内の「入力 > データテーブル」に「addRateData」を設定します。※データテーブルの変数名は「データテーブルをビルド」アクティビティのプロパティ「出力 > データテーブル」から確認できます。
「ホーム > スタート」をクリック、または、「F5キー」押下で実行します。
実行結果です。addRateData のデータが 取引レート.xlsx に追記されました。
●実行前
●実行後